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『東のエデン』のあらすじをざっと調べたら、私の興味あるテーマなので、回復したら観てみたいです!
今、日本で起きてる非情な事態に思い巡らしてたら、久々に『シンドラーのリスト』を観たくなりました(色んな意味で)。でも体調的にとても映画鑑賞などできませんので、印象深い場面をしみじみ思い出してます。
『一人の命を救うものが ?全世界を救う』(ユダヤ教聖典)っていうのがテーマみたいです。たった一人を救うという勇気ある行動は、どれほど難しく尊いものなのか。そして、それはいつか世界を変えうる大きな力になっていくという事を描いてます。
「行動に移したい事は山ほどあるのに、病気の私に何を、誰を救えるというんだろう」って自棄になってる時に、家族から「あなたの存在が私達を救っている、それに、まず自分を救えなければ他人を救えない」といつも励まされてます。そんな時、前述のテーマを思い出します。
映画の中では個人的に、ナチス将校のアーモン・ゲート役が印象的です。とても冷酷な悪役なのですが、いつも何かに救済を求めてる感じで、脆くて人間味があるんです。
権力や思想にがんじがらめになって、「素直」になれないどころか、人を愛することも解らなくなって、自分が一体何をしてるのかも解らなくなっていく。自分が自分でなくなっていく。脆くて何かの拍子に一気に壊れそう。
こういう麻痺感覚は、私自身も、大なり小なり抱えた事があるので、何だか哀しくなります。
つまらないこだわりとかは、潔く捨ててしまえば楽になれるんだけど、権力とか思想に取りつかれれば取りつかれる程、戻るのが怖くなって麻痺していきます。一人一人のそういう屈折や麻痺感覚が、歪んだ世の中を作ってるんだと痛感してます。
「素直な心」になる事が、どれ程難しい事か。また、権力に惑わされる事無く、素直な心で地域の事を懸命に成し遂げる事が、どんなに立派で尊い事か。本当に今こそ、立ち止まって、よく考え直す必要がありますよね。いなべ市民さんは新参の私と違って、長く地域の不条理な事を身近で見てこられたでしょうから、熱心さが行間から伝わって来ます。
私達も勿論の事ですが、特に、権力者と呼ばれる方々には、一度、潔く肩書きから離れた所に立ってみて、よく考えて頂きたいです。まさに「今」考えなければ何もかも手遅れになる気がします。今の日本の中枢には、権力に麻痺してしまった人々が大勢いると思います。
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